2021.04.20 Tuesday
ふたとせの闇をくぐりて
見る月に
目を細めてや
知らぬよのゆめ
岳秋
2017.07.21 Friday
桜待つ春の宵闇明けぬなら
花なき空に落つ涙なく
されど焦がれる花に咎なく
岳秋
2017.02.17 Friday
「こひびとの
でんわのこえを録りたいのですが…」
と
訊いてきたあの子は
それを拠り所にせねばならぬほど脆い子
だったのか
…と 何年も経って
友の留守電を聞きながらそのあたたかさに
顔なでる風のあたたかさに
微笑み気づく
午後
そう
春が来たのだよ 君よ…
2015.05.31 Sunday
風まとひ 孑(ひと)り座して夏を聴く
その清(すが)しき音 丰(ゆた)かなりけり
岳秋
2015.01.14 Wednesday
かじかむゆびの夜につづる
ことのはひとつまたひとつ
たれにみせることもなし
ただひたすらにひたすらに
岳秋
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