ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態

ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態― STUDIO L Webん室

まぁ、いわゆる雑記。







   ふたとせの闇をくぐりて
      見る月に

     目を細めてや
       知らぬよのゆめ

                 岳秋
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   椿去り梅去り桃去り
      桜待つ

     風はほのかに
       香り届けて

                 岳秋
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   桜待つ春の宵闇明けぬなら
      花なき空に落つ涙なく


     されど焦がれる花に咎なく


                 岳秋
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  「こひびとの
   でんわのこえを録りたいのですが…」
   と
   訊いてきたあの子は
   それを拠り所にせねばならぬほど脆い子
   だったのか

   …と 何年も経って
   友の留守電を聞きながらそのあたたかさに
   顔なでる風のあたたかさに
   微笑み気づく
   午後

   そう
   春が来たのだよ 君よ…
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  昼暑く夜は寒しと感じたる
    火鉢の距離も行きつ戻りつ
                  岳秋
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風まとひ 孑(ひと)り座して夏を聴く
  その清(すが)しき音 丰(ゆた)かなりけり
                      岳秋
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  かじかむゆびの夜につづる
      ことのはひとつまたひとつ

    たれにみせることもなし
        ただひたすらにひたすらに

                   岳秋
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   冬寒く其を讃えしも里に下り
      ぬくぬく詩を書く我を笑ふな

                 岳秋
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  そらたかくふゆをむかへるばかりなる
    やどかけぬける風つめたく候
                  岳秋
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  二節過ぎ なお持つ心弱さ捨て
        先へと進め 時は流れじ
                  岳秋
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