ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態

ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態― STUDIO L Webん室

まぁ、いわゆる雑記。

へっぽこ・ぽこぽこ書架【艦これ駄文。】
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 2017年初出の残り
  『プライベートエリア』
  『いのちをつなぐ。』
  『ヒナセと電と明石 プレゼント』
 以上3本です。
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 へたれ流し日記 https://bbs.studiol.co.uk/0/

 【新年のご挨拶】と恒例【今年の毛布】
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 【再掲】甘え2【艦これ駄文・むさじゅん】
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 【再掲】甘え【艦これ駄文】
 
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 【再掲】艦これ駄文『今朝のキスの味。』

 …キスが鱚って変換されるのよー(ヤダン。
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「知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる」で始まり「静かで優しい夜だった」で終わります。
https://shindanmaker.com/804548

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 では、どうぞ。
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二次創作・実験室 > 艦これ
 鳳翔が困ったような顔をするのはよくあるが、ヒナセが我を通して本来の業務を滞らせるときくらいのことで、その時ともまた違う、なんとも言いしれぬ雰囲気を漂わせていた。
「提督……その……」
 鳳翔がためらいがちに口を開き、そして体をこちらに向けた。
「……え!? ……ちょ……それは……」
 鳳翔が抱いているものを見て、ヒナセは硬直し、その弾みでバランスを崩して後ろによろけてしまった。ちょうど部屋に入ってきたカワチ提督に背中がぶつかる。制服の上からでもはっきりと分かる外骨格系下着の感触が首から伝わった。
「おっと……どうしたヒナセ、一体何………え!……はぁ!?」
 頭の上で、実にめずらしいカワチの驚いた声がし、その声がヒナセに冷静とさと取り戻させた。
「レーコさん、扉閉めて。閉めて」
「あ……ああ、はい……」
 背中からカワチの感触がなくなり、パタンと戸を閉める乾いた音を聞いてから、鳳翔に声をかけた。
「えっと……鳳翔(おかあ)さん……」
 それでもついプライベート名で呼んでしまったのは、致し方ないことだろう。
「それ……翔鶴……ですよね?」
「……はい。翔鶴さんです。その、目の前でみるみるうちに、このように……その……お泣きになるので、その……」
(それは気の毒に……)
 ヒナセが抱いた感想はそれだけだった。いや、それだけしか思考が回らなかった。
 鳳翔の驚愕は察して余りあるし、泣くから抱くというのもさすがだと思った。大和型ではあるが、一度赤子を育てた実績は伊達じゃない。
 赤子……。
 そう。
 鳳翔の腕に今まさに抱かれているのは、つい数刻前まで通常のドロップ艦だった『翔鶴』
 現状、完璧に赤子になって鳳翔の腕に抱かれている……という、最大のゆゆしき問題という名のオプションが付帯しているけれども。
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二次創作・実験室 > 艦これ
 制帽の奥からカワチと妙高型たちの様子を見ていたヒナセは、自分には一生かかってもできそうにない受け答えだが、本来艦娘指揮官『提督』とは、あああるべきなんだろうなぁ……などと、今考えなくても良さそうなことを考えていた。
「とにかく、状況は? 状態がイマイチなドロップ艦を入渠槽ごと入れてたよね、確か」
 ヒナセが素っ気ない声で那智に訊く。できないならばできないで、それなりの立ち回りというものはある。
「あ……ああ……その……とにかく見てくれ。言葉でどう説明したものか……」
 どうにも歯切れが悪い。
 那智の狼狽ぶりに、ヒナセは事の重大さを感じずにはいられなかったが、実はこの那智、ときどき盛大にポンコツ振りを発揮することがあるので、そこも加味しておかねばならない。
「……ふむ。安全は確保できてるね」
「もちろんだ」
「じゃ、見てみますか」
「司令官、私が先に……」
「んにゃ、いい。那智を信頼してるから」
 考え得る重大ななにがしをいくつか用意しながら、ヒナセは救護室の扉を開けた。
「……れ?」
 開けてまず見えたのは、鳳翔の姿だった。顔だけこちらを向いている。
「……那智に呼ばれて来たんですけど?」
 言いつつ部屋に踏み入れて鳳翔の顔にピントが合えば、彼女が困惑したような顔になっているのに気が付いた。
「えっと……」
 ヒナセは思わず足を止めた。
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二次創作・実験室 > 艦これ
 ヒナセとカワチが救護室に近づくと、那智・足柄・羽黒の三人が救護室の扉を守るように立っていた。たぶん他の艦娘が近寄らないようにしているのだろう。二人の提督は、お互いにチラリ、チラリと目配せをし、三隻の番犬たちに近づいた。近づきながら、ヒナセは制帽の位置を整えるフリをして目深にかぶり直す。
 二人が進むにつれ、集まってきていた艦娘たちが作る壁の一画が崩れはじめる。その動きに扉を守る三守護神たちの視線がこちらに集中する。ヒナセが制帽を目深に被っているからだろう。三人の表情が硬く引き締まった。
「待たせたね」
 まずはカワチが軽やかに声をかけた。扉を守る妙高型次女以下三名が、その場で姿勢を正した。自分たちの主人であるカワチ提督とその上司であるヒナセ司令官に対する最上級の礼だ。こういう部分でこの妙高型たちは、今誰を立てるべきかをよく把握しているし、上下関係を他の艦娘たちに示す規範になっている。
「すまない提督」
 那智がばつの悪そうな顔で視線を下げる。それに対してカワチはニコッと涼やかに笑い、那智の肩にポン、と手を置いた。
「いやなに、おかげで事の重大さが知れたよ」
 カワチの口調はややおどけたような感じ、那智は首を横に振った。
「いや、そうじゃない。あれで、余計にみんな集まってしまって……」
「ああ……確かにね。仕方がないよ、それは。私たちも伝声管を使えないようにしていたからね。せめて君たち誰かの妖精さんを連れておくんだった」
 言って、カワチは手に持ったマフラーを胸の高さに上げて肩をすくめて見せた。
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二次創作・実験室 > 艦これ
「とにかく現状維持のまま、できるだけ急いで鹿屋に戻るしかないでしょうな。どのみち明日の朝には着きますよ」
「そうね、事故がなければね」
「……嫌なこと言わないで下さい」
 カワチのうんざりしたような声を聞きながら、ヒナセはずず…っと冷め切ったココアをすすった。冷たさが歯に響いて、虫歯もないのに痛い。
「じゃ、戻りましょうか。風邪を引いたら何もならない」
「うぃっす」
 カワチが伝声管に巻いたマフラーを取ろうとしたとき、管がピリピリと震える感触に気が付いた。
「……ん?」
 手早くマフラーを解いて蓋を開けると、那智の悲鳴のような声が飛び出す。
『アキラ! 司令官と早く降りてこい! 救護室!!』
 ヒナセとカワチは顔を見合わせた。那智は公私混同するタイプではない。完全なプライベートではカワチを名前(ファーストネーム)で呼ぶが、それ以外は『貴様』か『提督』としか呼ばない。今カワチが防空指揮所に上がっているのはヒナセと会議をするためだとも知っている。ということは――
 なにかゆゆしき問題が起きた。それも重大な。
「急ごう!」
「だね……」
 二人は防空指揮所を飛び出し、タラップを駆け下りて救護室に向かった。
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