ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態

ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態― STUDIO L Webん室

まぁ、いわゆる雑記。

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『こづる……』

 小さな私を膝に抱いて、あの方は私をそう呼んだ。
 撫でつけられた白い髪、整えられた白い髭。
 その身に常にまとう白い詰め襟。
 節くれ立った大きな手は、けれどもさらりと乾いていて、私の頭をそっと撫でる。
 その手が、私は好きだった。

 やがて私も大きくなり、あの方を乗せて海に出る。
 白いあの方と白い私。
 この青い海と青い空。
 どこまでも、どこまでも一緒に……





 景1  南西諸島海域 沖ノ島沖 ポイント八六二


 夕闇迫る冬の海は荒れている。

『西高東低ノ冬型気圧配置。等圧線、幅狭シ。
 強風及ビ波浪ノ、警報 或ヒハ注意報 発令ノ場合アリ。
 全艦隊、厳重ニ注意セヨ』

 明け方に作戦司令部から送られてきた予想気象図からは、どう転んでも大荒れの空模様しか読み取れず、不穏な一日が予想された。付随してくる三時間予想も同様で、時間の経過と共に天候が悪化するさまが書かれていて、海域にとどまっている艦隊司令官たちをげんなりさせた。
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