ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態

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まぁ、いわゆる雑記。

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 わぁいw



「じゃ、こうしましょう」
 久世さんはにっこりと笑うと、人差し指を立てて提案を示す。
「とりあえずのお支払いは、私がします。そうじゃないと、カメさんが困りますから。そして聖さんは、東京に戻ってから私に返して下さい。一括でもいいし、分割でもかまいません。あるいは労働力の提供でも。……これでどうです?」
「は……ぁ……」
「お貸しする金額ですが……だいたいこのくらいになりそうで」
 久世さんがカメさんから電卓を借りて、表示してある金額を見せてくれた。……う、思ってた以上に高い……。
「これに、私がお貸しする上で、利子がこのくらいに」
 え? 利子?
 久世さんは素早く電卓を叩く。
「まぁ、この程度の金額ですので、これは労働力をご提供して頂ければ、当山としてはありがたく存じますが、いかがですか? 実は十二月、ウチとても忙しくてね。二人でも回らないんで、寺男ならぬ寺女がいてくれると助かります。……ああ。その時の交通費はこちらで持ちますんで、心配されなくていいですよ」
 自分の状況が掴めないままにどんどん話が進んでいく。助けを求めようとしてカメさんのほうを見たけど、当のカメさんは「あーあ」という顔でこっちを見ているばかりだった。見かけによらず久世さんは、かなり強引な人だったようだ。
 こうして私は安心して車の修理をすることはできるようになったが、冬にまたこの地にやってくなくてはならないらしいことも確定した。




 …聖サマ、なにやら雲行きがアヤシク…w
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