2010.10.28 Thursday
間違いなく日本人です。おフランス圏の人でもゲルマン圏の人オロシヤ国の人でもありませんっ! 見た目はどうであろうともっっ!!
私は思わず湯船のへり付近にしゃがんだ。なんとなく、相手を見下ろしているのがとても失礼なことに思えたからだった。
「ああ、重ね重ね失礼いたしましました。」
にっかり、といたずらっ子のような表情で、湯船の中の女性は笑った。『悪びれない』という表情はきっとこんなのだろうと、私ははじめて思った。
女性がゆっくりと立ち上がり、湯船の縁に腰掛けた。あまり凹凸は大きくないが、確かに女性の体だった。
佐藤聖、女性の声だけは聞き間違えない。このジンクスは守られた。よかった。……何がよかったのかよくわからないけれど。
「いえ……私もそういう誤解はよくされるので、気にしないでください。」
私はそう言うついでに、へらり、と笑った。なんだか一気に脱力したような倦怠感に襲われているのは気のせいだろうか?
「お風呂、入られないのですか?」
女性が、私を覗きこむような視線で問う。
「えーと。……体を洗ってきます。」
「そうですか。私はもう上がりますので。……では、ごゆっくり。」
「はぁ。」
女性は柔らかく笑うと、ほとんど音を立てずに湯船から上がり、何事もなかったような様子で脱衣場の方に出て行った。
明日から3日間現場仕事です(w。
現地でボコボコ増えていくお仕事日(嬉。