2010.10.04 Monday
携帯電話を持ってないと気がついたとき、ほんの一瞬だけ戻ろうかな、と正直思った。まさかこんな遠くまで来る予定はなかったのだから。
自分に放浪癖があることは自覚していなかったわけではないし、うっかり新幹線に乗ってもっと遠い場所に行ってしまったことも幾度かあったけれど、その時でも携帯電話はしっかり持っていたというのに。“自分の車(まだ名義は父のだけど)”を運転しているという感覚は、こんなにもウキウキして羽目を外しやすくなるのか、と我ながらにびっくりしているわけだ。
びっくりはしているけれども、この山の稜線しか見えないパーキングエリアから西の空を容赦なく赤く染めながら落ちていく夕日を見ると、あの先には、なにかもっと楽しいことがありそうな気がしてくるのも事実だった。
「ここにいてもしゃーないし、公衆電話を探しに先に進みますかね。」
私は陶器のタヌキに声をかけた。ちょこっとだけ人恋しくなってきているのかもしれない。だってこのタヌキ、本当に祐巳ちゃんに似ているんだから。
決めてしまえばとっとと行動に移すだけだ。そろそろブーブーもお腹が空いてきているから、とりあえず次のサービスエリアまでは行かなきゃいけない。次のインターチェンジで一般道に降りてガソリンスタンドを探す手もあるけど、地の利のないところをあてどもなくさまようくらいなら、まっすぐ進行方向に走っていけば給油のできるサービスエリアは必ず出てくる。ならば、このあてどもない旅(というほどではないけど、距離的にはすでに旅といって差しつかえないと思う)では、サービスエリアを目指して進むのが得策である。
私はいったんショップに入って、淹れたてコーヒーを自動販売機で買ってから、ブーブーに乗って出発した。
実はこのパーキングエリア、実在の場所だったりします。 でも、見渡す限りのタヌキはいません(w。
高速道路に限って言えば名古屋までしか走ったことがありません。それでも充分だろ、って話しもあったりしますが(w。
来年春の『マリみて』オンリー、出れるようなら車で行くかいな(w。
木曜の夜中出て、のんびり走って土曜日着。日曜中にまた高速乗ればいいやん? …とか。
いっそ次週の金曜くらいまで姉宅にやっかいになっておく…とか。
東京はねー、駐車料金がエラ高なのがしんどいですけどなー。
姉宅の近くの駐車場に入れておけばそうでもないのかな? 会場には電車で行けばいいんだもんな(w。