2010.03.14 Sunday
……場つなぎです。
仕事は一段落しましたけど、少なくとも週末まで継続するので。
『迷走惑星 4 -merkur-』から。
読み返せば読み返すほど……(以下略。
マンガにもしたいんだぜ。
もともとマンガの予定だったんだからさー。
仕事は一段落しましたけど、少なくとも週末まで継続するので。
『迷走惑星 4 -merkur-』から。
読み返せば読み返すほど……(以下略。
マンガにもしたいんだぜ。
もともとマンガの予定だったんだからさー。
日が暮れ。亜美は家路についていた。方角が一緒のまことも一緒だ。
亜美にとってまことは、誰よりも気の置けない相手だった。まことは誰とでもさりげなく会話を合わせ、自然体で付き合っているように見える。たぶん相手が気がつかないようさりげない配慮を、まことが常にしているのだろうと亜美は思っているが、それがどんなものなのかは見当が付かないし気が付くこともできない。5人の中で生まれ月が一番遅いのだが、5人の中で一番落ち着いていて、一番上のお姉さん的な雰囲気も持っているように思える。背が一番高いせいかもしれないし、家庭の事情ですでにひとり暮らしをしているからかもしれない。
「じゃ、また明日…」
亜美のマンション前でまことはちょっと立ち止まり、いつものように軽く手を挙げた。亜美は思わず声を上げる。
「あ…待って、まこちゃん」
亜美の声に歩を止めたまことは、ふり返って小首をかしげている。
「あの…よかったら上がって、お茶。飲んでいかない?」
「あ?」
突然の亜美の申し出に、まことはしばらく何かを考えているような素振りを見せたが、すぐに亜美にいたずらっぽく笑いかけてきた。
「…ああ、いいよ。」
「お母さん、今日も遅いんだ?」
キッチンでお茶の用意をしていると、居間のテーブル前に座っているまことが訊いてきた。亜美は顔を上げてまことを見たが、まことはこちらに背を向けたままラグの上でくつろいでいるようだった。亜美は急いで茶器や菓子をトレーに乗せて運び、そっとテーブルに置いた。
「ええ…。…ううん、夜勤なの。」
茶葉を入れたポットに湯を注ぐ。ふわりと芳醇な香りが上がった。
その香りを一瞬味わうように、まことが鼻をひくつかせた。
「……で?」
まことが視線を上げ、まっすぐこちらを見つめてきた。亜美は心の中まで見つめられたような気がして、一瞬息をのむ。
「なんの相談だい?」
まことの片口のはしが微妙に上がっている。
「だいたいの察しはついているけどね、『マーク』。」
「!!……まこちゃん…」
気づかれている。亜美はそう確信した。確信すると、逆にすとんと何かが腹の中に落ちてきて肝が据わった。自分の悩みを打ち明けるのに、勇気は必要でなくなった。あらためてまことの顔を注視する。そこには『まこと』ではなく、『ジュピター』の顔があった。
「…だったら…、…だったら、私が何に悩んでいるか判っているんでしょう?『ジュピタ』?」
自分でも信じられないくらいすらすらと言葉が口から紡ぎ出された。これは『私』ではなく『マーキュリー』が喋っている。そんな自覚が亜美にはあった。
「あなたは昔からそうだったわね。」
「マーク」は大体お分かりかと思いますが、前世ジュピターのみが使っているマーキュリーの愛称です。MarkではなくてMercなんでしょうな、きっと。Merkかもしんねーけど(どれよ?
本来だったら「マーキー」とかになるのか?
ま、エリザベスの愛称で「リズ」「ベス」ではなくて「エリィ」というのもあるので。
そーいや、大学時代の友人にイタリアンなアメリカン留学生な人がいまして。イタリアンなもんでなんだか名前がやったらとたいそうで長ったらしい(本人曰わく)ので、全部の頭文字を取ってBOBBYと名乗ってました。いっぺん聞いたくらいじゃ覚えられんとです、マジに長くて。
そのことを知らずに「ボブじゃアカンの?」とほぼ初対面で訊いたら、「それはアカン! ボブ言うたら、ぼくの名前ちゃう」と関西弁で返されました(当時、大阪にいた)
稀にBOBBY氏からメールが来ます。相変わらず関西弁です(w。
関係ない話ですが、ウチは姉妹で姉が東京コトバを、ワタシが関西弁を、お互い流暢に話します。
九州人、それも筑豊人がベースなので、ふたり揃うと筑豊弁で喋りますし、姉の夫の人・イトやんは佐賀ベースの人なので、関東在住の姉宅に転がり込んでも、外はともかく家の中は九州弁が飛び交ってます。……なんだかスペクタクルです。
たまーに、ワタシが関西弁で姉が東京コトバで会話してたりして、ただでさえまったく似てないきょうだいなのに、よけいに他人に見えて仕方ありません。……と言いつつ、するこなすこと言動もよく似ているので、すぐに「こいつらどうも“きょうだい”らしい」…とバレてるみたいですが(w。
……ホントにどうでもいい話だな。
さらにどうでもいい話。
ジュピターってカッコイイよね。
まこちは可愛いよねー。