ぼえぼえ―お道楽さま的日常生態

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まぁ、いわゆる雑記。

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 昨日午後、東京混声合唱団の筑豊特別演奏会に行ってきました。

 …東京混声合唱団…と聞いて、ジャンル外と思う人は多いかもしれませんが、あんがいその演奏を聴いたことがある人は多いはずです(w。
 日本で唯一のプロの合唱団で、ドラマとかアニメとかの主題歌・挿入歌のコーラスを担当していることがよくあります。
 アニメ関係だったら『サクラ大戦』(たぶん間違ってないと思う)とか『ウテナ』とかね。ちょっと古いけど(w。
 NHK大河ドラマのオープニングテーマのコーラスを担当してたりも。『信長』とか。

 さて本日の演奏会は、福岡県合唱連盟筑豊支部に属している合唱団の人たちとのコラボです。

 第1部の 1 は女声。
 第1部の 2 は混声。
 そして第2部は東混のみ。

―第1部―
 女声は、林光 編曲の『日本叙情歌曲集』から
  ・椰子の実
  ・早春賦
  ・待ちぼうけ
  ・ゴンドラの唄

 混声は、武満徹 作曲の、『混声合唱のための「うた」』から
  ・翼
  ・島へ
  ・○と△の歌
  ・死んだ男の残したものは


―第2部―東混ステージ

 西村朗 作曲 『混声合唱とピアノのための組曲 氷河の馬』
 柴田南雄 作曲 『追分節考―シアターピース―』
 東混愛唱曲集より
  ・セット・ダウン・サーヴァント(黒人霊歌 ロバートショウ編曲)
  ・ジェリコの戦い(黒人霊歌 ホーガン編曲)
  ・Over The Rainbow (三善晃 編曲)
  ・夕焼け小焼け (三善晃 編曲)


 …なかなかたっぷり感な演奏会でございましたよ。
 「東混」なので、武満の『うた』は必ず来るだろうと思ってましたから、これは予想の範囲内…とか思ってたんですが、あまりの迫力に度肝を抜かれてしまいました。

  最初の女声でやられてたんですけどね、すでに。指揮者と現地合唱団の合同練習は、女声混声どちらも1回ずつしかなかったはずなんですが、そんなことをぜんぜん感じさせないどころか、何年も信頼を築いてきたパートナーのような演奏でした。
 なんだろう。合唱団が指揮者を信頼しきって、にこにこ歌ってるの。緊張なんて微塵もないような。

 指揮も涙出そうでした。
 自分はやや上手寄りの客席で、指揮をガン見してたんですけど、指揮者が合唱団に何を要求しているのかすごくよく解る。
 目が吸い付いて離れない。
 1曲終わるごとに、目がシバシバして、たぶんほとんど瞬きしてなかったんじゃなかろうか?

 ああ、歌いたい。歌いたい。
 こういう指揮者の元で歌いたい。
 そしてシアワセになりたい。きっとシアワセになれる、この人の元で歌えたら。

 そんなことをずーっと考えていたような気が。混声版のアルト譜が頭の中をぐるぐる流れていくのです。
 歌いてぇ…。

 ぶはー。


 武満の『うた』も、そんな感じで。
 学生の時に演習がてら全部やったので、これもやはりアルト譜がぐるぐると。
 ああ、脳みそ割れる。

 そして『死んだ男の残したものは』で、ライブの良さを痛感してきました。
 CDで聴くぶんには、詩はとてもいいけどちょっと暗めな曲…というイメージしかなかったんですけど、どんどん感情が高まっていって、

 「他にはなにも残っていない…」

 のくだりで、どばーっと泣いてしまった。
 ちなみに、詩は谷川俊太郎氏です。
 …この時点で、体力使い果たしてぐったりと。

 東混オンリーのステージのとっ始めは『氷河の馬』。
 2008年の曲ですが、委嘱作品ではありません。
 詩の内容を楽しむ…という従来のスタイルではなく、言葉の(響きの)重なりを楽しむタイプの曲で、かなりの難解曲。
 ワタシは面白くて充分楽しみましたが、横に座ってた無敵母は、途中で寝ちゃいました(苦笑 …パンフを落とすのはやめれ(w。

 『追分節考』もライブで楽しむ曲ですね。
 聴いたことはあったけど、もちろんライブ演奏は初めてで。指揮はナシで、「その部分」を表した団扇を立てると、「その部分」を担当する歌い手(パート)が歌って、曲を作っていく…という構成になってます。
 …譜を見たことないので何とも分かりませんが、たぶん演出的な要素もかなり入っているのでは?…とか。

 『愛唱歌集』はもうのんびりと楽しみましたですよ。…というか、元気がすでになかったというのが本音で(苦笑
 どれだけ全力で聞いてるのか自分。<体力削がれるほど。

 東混の特徴は、プロの声楽家による合唱団なんですけど、プロの声楽家は概して合唱を軽視する傾向にあるのに、歌ってるメンバーさんたちは本当に合唱が好きなんだなぁ…と、ニッコニコして歌ってるんですよ。こういう合唱団て、アマでもなかなか見られないのに。
 たぶん、上手いから面白いんじゃなくて、歌い手が心の底から楽しんでるのがこっちにも伝わってくるから、面白くて引き込まれるんだと思うんですね。
 
 そんな感じで。
 興奮しすぎて、なに書いてるかだんだん分からなくなってきた(ぁぅ


 そして最後の最後でトドメにアンコール。
 『さくら』(日本古謡)です。
 春だし、もしかしたら~~…と期待はしてたんですが、ピアニストがいるステージだったので、ピアノ伴奏のある曲かな?…とも考えたんですけど、『さくら』でした。

 ナマ『さくら』

 …生きてて良かった。

 寝とぼけて出かけた上に、ゴハンもろくに食べてなかったので、ホールを出たときにはフラフラで、途中のコンビニでサンドイッチを買い食いして帰宅したら、知恵熱出して2時間ほど寝込んでしまいました。

 そのあと仕事の打ち合わせに。
 んで、先ほど帰ってきたというわけで。

 …なんかまだ頭がガンガンしてたりします(あうー
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