2003.05.31 Saturday
今 去りゆく小さな魂に
私は 祈りの言葉をもたない
とお と みっつの年月(としつき)を
私ともにあった 魂に
祈りの言葉を もっていない
私と彼女だけしかしらない時間を
両のてのひらに ちょこんと
のっかってしまうだけの わずかな重み / 時間を
あの日
うねるように私の中をかけぬけ
今日この日が
わずかにのばした指の先っぽほどの 距離にあるのだと
したくもない理解を した 日 / 瞬間に
おもい出したのだった
母と彼女だけしかしらない時間
父と彼女だけしかしらない時間
(父はすでにそれを持っていってしまった)
それらを
もたない「祈りの言葉」に代えて
花柄のタオルでおめかしされた彼女の器の前で
彼女に
(彼女の何に?)
語りかけるのである
――「器になっても君の2つのビー玉は 澄んだ緑のビー玉は
とてもきれいだ よ」――
私は 祈りの言葉をもたない
とお と みっつの年月(としつき)を
私ともにあった 魂に
祈りの言葉を もっていない
私と彼女だけしかしらない時間を
両のてのひらに ちょこんと
のっかってしまうだけの わずかな重み / 時間を
あの日
うねるように私の中をかけぬけ
今日この日が
わずかにのばした指の先っぽほどの 距離にあるのだと
したくもない理解を した 日 / 瞬間に
おもい出したのだった
母と彼女だけしかしらない時間
父と彼女だけしかしらない時間
(父はすでにそれを持っていってしまった)
それらを
もたない「祈りの言葉」に代えて
花柄のタオルでおめかしされた彼女の器の前で
彼女に
(彼女の何に?)
語りかけるのである
――「器になっても君の2つのビー玉は 澄んだ緑のビー玉は
とてもきれいだ よ」――